なぜ21歳の女子大生が、初体験の相手に20歳年上のおじさんを選んだか

初体験は大学4年の春。
 
20歳年上のひとだった。
サークルの先輩が以前付き合ってた人。
 
趣味が同じで何しろ話が合った。
そのほかのことも興味が似ていて、初対面で意気投合して酒を浴びるほど飲んだ。
処女は捨てたかったし、性行為がどういうものか試してみたかった
出合ったその日にベッドインです。あー、ベッドイン
 
この少し前に大学の先輩に告白されていたけど、その先輩とは距離が近すぎてお兄ちゃんというか、
そういう関係になることは想像できなかった。ダメ、近親相姦ダメ。
 
やってみたら痛かった。死ぬかと思った。感動のかけらもない。
でも、男の人が近くにいるのは居心地がよかった。
ひとの体温はいい。皮膚とその下に血の通ってる感じは安心するし、
自分といて性的興奮を覚える男の人をみて自尊心が高まった。それが刹那的なものであっても。
 
その一晩だけと思っていたのだけど、帰りがけにおじさんに熱烈に接吻かまされて、
なんとなく付き合うことになった(いま考えると吐く)
 
one night standなんて女のクズ、みたいな考えが根底にあって、
出会った当日にヤる自分、人間としてサイテーとも思っていた。りぼんで読んだみたいな恋愛すっとばして
初めて会った20歳上のおっさんと鶯谷で初体験なんて場末すぎて消え去りたい。絶対誰にも言えない。
しかし性行為を体験したい欲にまったくあらがえなかった自分を否定もできない。
 
いまだったらそんな既成概念、あっさり捨てるし、友達にも言う。きっとこんな風に。
処女捨てたくて酔っぱらっておっさんといたしてきた!
痛かった!チューされてきもかったから逃げた!不覚!
 
わりとありがちなイイコのhaveto思考と、
そのおじさんは趣味の分野ではめちゃくちゃイケていたというのと
超絶マッサージがうまい、というメリットを勘案して、なんとなく付き合い始めた。
たしなむ人が少ないディープな趣味の話ができたり、本を教えてもらったり、
かわいいかわいいとちやほやされたり
年が離れているからわたしも言いたい放題言えてまあまあ幸せだと思っていた。
 
 なぜおじさんを選んだのだろう。告白してくれた先輩でなく。次回に続きます。